医院名:世田谷通り おおさわ眼科
住所:〒156-0054 世田谷区桜丘3-26-4 2階
TEL:03‐3429‐1010

一般眼科

ドライアイ

ドライアイドライアイは日本での患者数が2,200万人に及ぶと指摘されているほど増えてきた疾患です。目は涙によって乾燥から守られていますが、ドライアイは涙の量の不足や涙の質のバランスが崩れていることで、目の表面に涙が均等に行きわたらなくなる眼疾患です。目の表面を守る涙がなくなると、ちょっとした刺激で眼が傷付きやすくなります。加齢によって涙の量や質は変化するため、高齢者にドライアイが多かったのですが、エアコンやパソコン・スマートフォン、コンタクトレンズもドライアイの大きなリスク要因であり、近年は子どもを含めた幅広い層の発症が増えています。

涙の役割

涙は目の表面を潤して乾燥から守り、酸素や栄養素をすみずみまで届け、小さなゴミなどの異物や老廃物を洗い流す役割を担っています。ドライアイは涙が蒸発しやすく、目表面の涙が不足して細胞を傷付けてしまいます。涙はまばたきによって分泌が促されますし、まばたきは涙を均等に行きわたらせるためにも不可欠です。そのため、まばたきの回数が減ることもドライアイの原因になります。

当院の治療

点眼薬

粘性を持ち、水分を保つヒアルロン酸点眼薬や涙を分泌させる働きを促すジクアホソルナトリウム点眼薬やレバミピド点眼薬処方による治療を基本に行っています。この点眼によって水分を補給するだけでなく、眼の表面に涙や目薬を長く保てるようになるため、表面の傷修復も促進されます。

涙点プラグ

点眼薬では症状の十分な改善がない場合には、涙の排出口を閉じる涙点プラグや液体コラーゲンプラグを使用した治療を行っています。排出口の涙点にプラグを挿入して閉じ、眼の表面に涙をためることで症状を改善させます。点眼麻酔をした上でプラグを挿入します。専用の器具を用いた挿入により、痛みもありません。なお、治療に要する時間は5分程度です。液体コラーゲンプラグの場合は、施術後、1015分程度ベッドでお休みいただきます。

ドライアイの対策

まばたきの回数を意識的に増やすようにしましょう。人間は集中した際にまばたきの回数が大幅に減ってしまうため、パソコンやスマートフォンを使っている時には特にまばたきを増やすよう心がけてください。また、エアコンは室内の空気を乾燥させてドライアイの症状を起こしやすくします。直接、エアコンの風が当たらないようにする、卓上加湿器を設置するなどで、乾燥をできるだけ解消させてください。また、目薬は防腐剤の入っていない人工涙液であれば、気になった時に何度か点眼しても問題ありません。

眼精疲労

眼精疲労目の疲れやかすみ、痛み、まぶしさ、充血、それに付随する頭痛や肩こり、吐き気、めまいなどの症状が現れ、休息や睡眠の後も十分に回復しない状態です。スマートフォンやタブレットの長時間利用、パソコン作業などが一般的になって、眼精疲労を訴える方が急激に増えてきています。眼精疲労は全身疾患によって起こることもありますし、ストレスや不安などによって現れるケースもあります。デスクや椅子の高さやモニターの角度などの環境因子や、化学物質などの影響も指摘されているため、生活習慣を見直すことで改善につながることもあります。

当院の治療

原因をできるだけ排除することが重要です。当院では検査を行った上で、じっくりお話をうかがって原因に合わせた適切な治療を行っています。たとえば、眼鏡やコンタクトレンズが用途に合っていなくて眼精疲労を起こしている場合には、新しく作り直します。また、症状に合わせた生活習慣の改善も効果が期待できます。パソコンやスマートフォン、タブレットなどを使用する際には、1時間に1回、5分程度の休憩を入れるよう心がけてください。モニターの角度など環境面のきめ細かいアドバイスもさし上げています。さらに、ビタミンが配合された点眼薬や内服薬の処方を行うなど、必要に応じて対応しています。

VDT症候群

VDT症候群VDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)症候群とは、パソコンやスマートフォンなどのディスプレイ画面を利用した長時間の作業が原因となって、眼・身体・心に症状を起こす疾患です。最近のニュースなどでは “IT眼症(がんしょう)” とも呼ばれることもあります。
連続使用時間が増えるとより強いさまざまな症状を現しやすく、近視や角膜炎・結膜炎などの眼疾患を発症することもあります。頭痛、額の圧迫感、めまい、吐き気、ひどい肩こりなど目以外の症状を起こすこともよくあります。

当院の治療

目に潤いを与えて目の疲れを緩和させる点眼薬を中心に、必要な場合には目や身体の緊張をゆるめる内服薬の処方を行います。眼鏡やコンタクトレンズの度が合っていない場合には、作業に合わせて適切な眼鏡などを作ります。液晶モニターなどによるブルーライトから目を保護する専用眼鏡や、ディスプレイ自体の設定で眼に優しい画面にするなどの対策もあります。
他に、ディスプレイを使用した作業中は、1時間に1回、5分程度の休憩を入れる、こまめに立ち上がって身体を動かすといったことも重要です。また、デスクワークの場合には、デスクや椅子の高さ、ディスプレイの角度、映り込みや反射などの解消といった環境面の見直しも効果的です。生活習慣もお伺いしたうえで、アドバイスもしていきます

飛蚊症

飛蚊症実際にはいない黒い虫のようなものや透明な紐状のものなどが浮かんで見える状態です。形や大きさはさまざまで、視線を動かすと一緒に動く場合や、ゆっくり下に落ちていくように感じられることもあります。明るくて色の変化のない青空などを見ていると気付きやすく、20歳代で飛蚊症を自覚することもあります。問題のないケースも多いのですが、重大な眼疾患の症状として現れる場合もあるため注意が必要です。

飛蚊症の原因

飛蚊症には、加齢など生理的な変化によって起こる生理的飛蚊症と、眼科疾患によって起こっている病的飛蚊症があります。
生理的飛蚊症は、眼の中にあるゲル状の透明な硝子体の成分が加齢などで変化してシワのようになり、そのシワの影が網膜に映っているものです。他に硝子体が萎縮して網膜が硝子体から剥がれているケースもあります。病的飛蚊症は治療が必要な飛蚊症であり、網膜剥離などがある場合は視力の大幅な低下や失明につながる可能性もあり、早期の受診が不可欠です。

当院の治療

ほとんどの飛蚊症は治療の必要がありませんが、網膜裂孔・網膜剥離など深刻な眼科疾患の症状として現れることがあります。失明や大幅な視力低下を防ぐためには、飛蚊症が現れた時点ですぐに受診することがとても重要です。特に、黒い点の量や範囲が急激に増えた、暗い場所で稲妻のような光が突然見える、急激に視力が低下した、視野の一部が欠けているといった症状を伴う場合はできるだけ早く受診してください。手術が必要な場合は連携病院にご紹介させていただきます。

電話番号03‐3429‐1010
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